3月5日から始まった3月議会が26日(金)に終わりま した。
今回は21年度補正予算と22年度当初予算案についての審議が行われましたが、 いずれも一部を修正(事実上の否決) されると いう結果となりま した。
まず21年度補正予算では、 JR奈良駅西側のホテル建設用地の産廃処理費に関する補償案件が認められませんでした。これは、前藤原市長時代の昨年3月・6月に続き3度目の提案が却下された状況です。主な論点としては、1)市に処理費補償の義務はあるのか、2)処理費用の単価根拠、3)遅延利息発生の有無、 について議論が出ま したが、 いずれも説明が不十分であるとのことで否決(当該事業費を減額修正)となりました。
また、 22年度予算では個人住民税の一部を市民自らが使途を選ぶこ とができる「市民が選ぶ1%支援制度」が「時期尚早」という理由で承認されませんでした。確かに全国的にも導入事例が少ない制度ではありますが、行政が全ての公共サービスを担 うのではな く 、地域の市民や公益活動団体がよ り積極的に担うための仕組みづくりは、政府による「新しい公共」議論にもつながる重要な施策です。今後改めて制度設計に磨きをかけ提案したいと思います。
一方、 計上 していた1% 制度の予算を、 事業仕分けで不要と判定された万年青年クラブへの補助金等に再配分するという減額修正案が議会から出され可決されました。通常、予算案を否決する場合は単にその事業分の予算を削るだけですが、 今回は事業仕分けで不要と判定された事業への追加的配分となり、議会としても市民への説明責任が問われることとなります。
2010年4月 2日 22:00
[奈良市政]