本日は朝から平城遷都1300年記念「日本代表書作家展」のオープニング式典に出席しました。この展覧会では日本の書道界を広く展望できるよう、会派や団体の垣根を超え、現代書壇を代表する102名の作家が出展しています。奈良市ではこれまでも市内在住で「かな書」の第一人者である杉岡華邨(かそん)先生の作品を集めた杉岡華邨書道美術館を奈良町で展開しており、今回の企画展でもご尽力を頂きました。先生は大正2年(1913年)のお生まれですので今年で97歳、文字通り日本を代表する巨匠と間近で接することができ、また会場では奥様から直々に作品の解説を伺うという貴重な経験をさせて頂きました。
奈良は墨・筆の産地でもあり、また万葉の時代から書芸術が連綿と続く地でもあります。しかし最近は小学校等でも授業時間がタイトなため、ゆっくり墨をすって書道を行う機会も減っているようです。かくいう私も日ごろは下手な字をもっぱら筆ペンで書くのが精一杯という状況、今後は機会を見つけて積極的に挑戦してみたいと思います。
会場の奈良市美術館は平城宮跡からもすぐ近くですので、ぜひ1300年祭と合わせてお越しください。
■平城遷都1300年記念「日本代表書作家展」
期間:2010年5月8日(土)~16日(日)
会場:奈良市美術館(イトーヨーカ堂奈良店5F)
http://www3.kcn.ne.jp/~shodou/1300daihyou.htm
■奈良市杉岡華邨書道美術館
http://www3.kcn.ne.jp/~shodou/framepage2.htm