8日(水)から9日(金)まで、代表質問及び一般質問が行われ、その中で昨年の事業仕分けでの不要判定を受けたJR奈良駅前の男女共同参画センターあすならの今後に関する質問が複数寄せられました。この施設の今後については、仕分け後の方向性として貸館機能は来年4月にJR奈良駅西側に完成する保健所等複合施設の1Fにオープンするボランティア・インフォメーションセンターへ、その他の相談機能については本庁を含めた機能移転により維持する方向性を検討していました。利用団体からは、厳しい財政状況の中で、現在の場所では継続運営が難しいことに対しては一定の理解をして頂いたものの、その一方で具体的な機能維持ではなく、奈良市として男女共同参画センターを運営している(ということによる男女共同参画施策推進の意思表示)という「看板」が重要であり、必ずどこかに拠点を置いて欲しい、との声が多数寄せられました。そこで、市の施設の中で可能性を探る中で、鴻ノ池のボランティアセンターが候補に挙がりました。このセンターは長年地域の主に福祉関係団体が利用されてきた施設ですが、来年4月には先述のボランティア・インフォメーションセンターも新たに出来る事から、市として2つのボランティアセンターを運営する事の是非が議論されており、また「あすなら」と両方を利用する団体もあることから、鴻ノ池を男女共同参画の拠点に、またボランティア・インフォメーションセンターにボランティアセンターの拠点を統合・移転できないか、という案に至りました。8月26日に開催した両施設の利用団体との意見交換でも、双方の利用者がなるべく不便をきたさないよう、両施設ともに相互利用可能とするなどの策をお伝えしましたが、利用者の方からは厳しい声も多く、「鴻ノ池に(あすならとボラセン)2つの看板を挙げればどうか」、「新しいボランティア・インフォメーションセンターにあすならを移転できないか」など様々なアイディアも提案して頂きました。その後、改めて両施設の利用団体から意見書も頂き、現在、庁内で再調整を図っているところです。今議会の質問でも、早期の解決を求める声が挙げられました。中には現時点で、「あすなら」の跡利用が確定していないことを受け、現施設の継続利用を訴える意見もありましたが、昨年度実績で約7800万円の男女共同参画施策関連費のうち、約6000万円が賃料・共益費等のいわばハードに係っていることもあり、本来の趣旨であるソフト重視にシフトすべきとの考えを述べさせていただきました。「あすなら」の跡地につきましては、民間テナントの入居者募集に、引き続き取り組んで行きたいと考えています。