今月は1300年記念事業や世界歴史都市会議等の対応で、ブログ更新がなかなかできておりません。今日は第45回となります、「全国史跡整備市町村協議会」を奈良で開催し、近藤誠一文化庁長官をはじめ、全国各地の歴史都市の市長や教育長がお見えになりました。会議では政府の来年度予算に関して、相当厳しいとの現状報告が文化庁からなされ、いかに歴史遺産の保護や保存活動が重要かを、改めて訴えていく必要性を確認し合いました。奈良市では現在、大安寺旧境内の買上げ等、様々な史跡整備を国庫補助を受け実施していますが、国からの財源措置が無くなれば、進捗にも大きく影響します。また、一括交付金化の議論も出ましたが、史跡整備は特定の自治体に集中していることからも、地方が自らの裁量で予算をやりくりして取り組むには無理があります。折りしも今年は平城遷都1300年、日本中、世界中の方が奈良の史跡を通して故きを温ねるとともに、私たちの街や国の未来にまで思いを馳せて頂いていることからも、歴史への投資は未来につながる意義あるものだと伝えていく必要があります。