奈良市にとって少子化は最重要課題の1つですが、その指標である「合計特殊出生率」の最新値が出され、昨年は1.17と、前年(1.12)に比べて大幅に上昇しました。
この数値は一人の女性が生涯に産む子どもの数を表すものですが、奈良市はこれまで、他の自治体に比べて極端に低い数値であり、平成16年には1.09を記録しました。これは、夫婦2人で平均約1名の子どもを授かることになりますので、世代間で人口が半減することを意味します。今回は、全国値が1.37→1.37と横ばい、奈良県が1.22→1.23と微増する中での、大幅な伸びと言う事もあり、うれしい驚きです。
また、昨年生まれた子どもの数は2,773名と、前年比46名増えました。母親の年齢別では、30~34歳が最も多く約4割、一方で5年前には16%だった35~39歳の割合が22%と大幅に伸びており、晩婚化や高齢出産の傾向は奈良市でも明らかな様子です。
いずれにしても、依然として全国・県平均を下回る少子化自治体という状況に変わりはなく、今後もあらゆる対策を講じ、少子化を食い止めていきたいと思います。