本日は東京で平成23年度の中核市長会があり、日帰り出張で参加してきました。今年度から高崎市が新たに中核市に移行し、計41市となります。午前中は3つのプロジェクト会議があり、奈良市は「地域自律に向けた都市制度再編プロジェクト」の幹事市となりました。平成の大合併により自治体の規模が拡大し、政令市・中核市・特例市への移行も増加していますが、未だ十分な権限と財源が委譲されておらず、今後の都市制度を抜本的に見直す議論が高まっています。特に中核市制度においては「人口30万人以上」という要件を満たしているにもかかわらず、制度移行を行わない自治体が15もあるなど、具体的なインセンティブが働いていないと言われています。
そこで本プロジェクトでは「都市の再編による活力ある都市制度のあり方について」をテーマとし、他の都市制度との比較も踏まえながら、都市の潜在能力を最大限引き出すにはどのような都市制度が相応しいかについて議論・検討し、11月の中核市サミットを目処に国に提言することになっています。国においても現在、総務省の行財政検討会議で同様の議論が行われていますが、やはり現場で直接市民と接する私たち自身が最適な形を探り、自らの責任で運営していくことが分権時代の基本であると考えます。
メンバーは秋田市・郡山市・宇都宮市・川越市・長野市・豊橋市・姫路市・和歌山市・福山市・下関市・久留米市・宮崎市、そして奈良市の13市となります。都市制度をめぐっては、大阪維新の会が提唱する大阪都構想や名古屋の中京都構想、新潟州構想等に加え、政令指定都市の市長で構成する指定都市市長会からも「特別自治市」の提言があり、これらの動きについても今後しっかりと注視していきたいと思います。
なお、午後からの総会では今年度の会長に和歌山の大橋市長が選ばれ、奈良市は監事をお引き受けする事になりました。今年度から新たに設置された中核市長会の東京事務所にも本市から職員を1名派遣している事もあり、しっかりと活動していきたいと思います。
2011年6月 3日 00:34
[日記]