市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん
2011年6月26日 23:49 [日記]

バナナと日の丸弁当

今日は薬師寺で行われた国宝東塔大修理着工法要に出席しました。前回の明治31年の大修理以来およそ一世紀ぶりの大規模な解体修理と言う事もあり、全国から信徒の方々や関係者が約5000名集まり、工事の無事を祈りました。工事期間中は大きな覆い屋で囲われるため、7年後の完成までその姿は拝見できなくなるそうです。

私はよく県外の方から「奈良のどこが好きか?」と質問されると、「四季折々の表情を豊かに表現してくれる空」と答えます。都会に比べ高い建物が少ないこともあり、広く大きな空が市内各所で楽しめます。薬師寺の東塔も七条大池あたりからの遠望景観がよく知られています。私たちは塔自体の保存・修理はもちろんの事、塔のある風景もしっかりと次世代に引き継いでいかなければなりません。

今日の法要で山田管主は、「仏教の教えが難しいのではない。人というものが難しいものなのだ」と仰いました。また、日本が復興するためには自分たち自身の力で何とかしようとすることが大事だとお話になりました。そして現代の私たちが、もう一度何も無かった時代を思い出し、自分たちの力で再びこの国を力強く復興する事を願い、戦後間もない頃、食べたくても手に入らなかった「日の丸弁当とバナナ」を参列者のお土産に選ばれたとのこと。

帰宅後、家族と一緒にそろりと包みを開けてみると、弁当箱の真ん中に、小さいながらしっかりと存在感のある「日の丸」がありました。そして米は粘り強いもち米。いろんな教えが詰め込まれた弁当でした。
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