爽やかな新緑の季節となり、市内でも修学旅行生を頻繁に見かけるようになりました。奈良市では5月12日の西部南ブロックを皮切りに、市内8か所でタウンミーティングを開催 しています。 今年は先日完成したばかりの「わかりやすい予算書J を配布 し、 例年以上に親しみやすい内容を意識して新年度の予算や事業内容をお伝えしています。しかし一方で、開会冒頭に陳謝からスタ ー ト しな ければならない事態が発生しました。市の管理職が公共工事の発注に関連して、一部企業から地元対策費として要求された費用を水増し計上し、市に損害を与えた詐欺容疑で逮捕された事件です。公共工事の発注を巡る事件としては3年前の就任直後に、談合事件で市内業者201社の指名停止を行い、同時に入札制度の大幅な見直しを行っています。しかし今回、業者側ではなく発注者である市側の担当者による不正が発生したことを受け、改めて制度の抜本的な見直しと職務の執行に関わるチェック体制を確立して参ります。
また、何度となく繰り返される職員不祥事に対し、これまでの再発防止策だけでは不十分だと考え、早急に全庁・全職員を対象に不祥事撲滅のための調査と課題の洗い出しを行い、その改善策の執行状況も含めて外部の厳しいチェックが効く体制を早急に検討する予定です。奈良市の行政に関わる不祥事や利権・しがらみについては、私も就任以前より理解していたつもりですが、想像をはるかに超える実態を目の当たりにしてきました。先月 26日で就任から1000 日を迎えま したが、個別の問題にどれだけ改善策を講じても次々に新たな問題が発覚するこの組織体質に対し、これが最後のチャンスと捉え、徹底的に膿を出し切る覚悟で向き合いたいと考えています。
2012年5月18日 22:00
[奈良市政]