市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん
2012年6月 7日 23:15 [奈良市政]

職員アンケート

度重なる職員不祥事を踏まえ、去る5月24日より実施している職員アンケートについてブログでも触れておきます。今回のアンケートは全一般職職員3,046名が対象となり、長期入院中等の場合を除き、原則全職員に回答を求めるものです。
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1326348377655/index.html

内容は非常に簡潔で、現在及び過去5年間に、自分自身や周囲で
①公金の取扱い
②それ以外こと、で不祥事や市民の信頼失墜につながることがあるかどうかを尋ねるものです。また、「職員不祥事がなくならない原因」と「職員の不祥事をなくすためにどうすれば良いか」を記載する設問を設けています。

今回のアンケートを任意回答ではなく職務命令とした事に対し反発の声もありますが、私はこれまでの奈良市の体質として「見て見ぬふり」が非常に多く、管理職のチェック体制や職員間の風通しの悪さが、事件を未然に防げなかった1つの要因だと考えています。また刑事訴訟法にも「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。」と公務員の告発義務が課せられており、公共の利益のために通報・申告を求めることは公益通報者保護法の趣旨にも合致しています。さらに、相次ぐ不祥事により市の信頼が失墜していること(必然性)、調査という手法によって現場を最もよく知る職員が奈良市の実態を明らかにすることが強く求められること(合理性)があります。

具体的には、個々の職員がアンケートに記載・厳封の上、外部の弁護士3名で構成する調査委員会が内容を調査・分析し、その結果をとりまとめたものを市に報告して頂きます。

今月1日には育休や病休等、やむを得ない者を除き回答率が約94%であったと公表しました。市では改めて未提出者に対し、所属長を通じてアンケートの主旨を伝え、回答を促しています。

もちろん、このようなアンケートを行わなければならないこと自体が問題なのですが、職員一人ひとりが二度と不祥事を起こさないという強い決意を持ち、真に働きやすい職場環境を取り戻す事が、市民にとっても最善であると考え、取り組んでいます。

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