市民が主役の奈良市政をめざす仲川げんの活動日記。

仲川げん
2012年8月 3日 22:00 [奈良市政]

いじめ対策と「はぐくみ道場」

 今回の大津市での事件を受け、奈良市では新たに全小・中・高校において「いじめ問題分析シ ー ト」 を配布 し、いじめの疑いのあるケー スの早期発見に取り組むほか、悩みを抱えた子どもたちにカウンセラーが電話で相談に応 じる「子どもスマイルダイヤル」 (0120-860-668) を開設するなどの対応にあたっています。子どもたちにとっては秋からの新学期が区切りの機会となりますので、問題が明らかになった場合は必ず夏休み中に解決するよう指示しています。いじめ問題は一義的には加害者に責任があるのは明らかですが、問題が深刻化するまで手を打たない、手が打てない担任や学校にも大きな問題があります。いじめを受けている子どもにとって、担任の助けが期待できないとなれば、狭い人間関係の中で逃げ場を失う事は容易に想像できます。また一方で、社会経験も無 く 、大学を卒業したばかりの若者が、すぐに学級担任として約30名の「集団」を任される今の仕組みでは、教員自身が問題を抱えきれず潰れてしまう可能性もあります。全国的に団塊世代の教員が大量退職し、現場経験の乏しい教員が教壇に立たざるを得ない状況がある中で、採用後の研修カリキュラムの充実や、教育委員会によるバックアップ体制に力を入れる必要があります。

 奈良市ではこれまでも小学校での少人数学級や校舎耐震化、 年間約1億円の「地域で決める学校予算jなど、あらゆる面で教育環境の改善に取り組んできました。一方で、今後は教育の質 を左右する人材育成にも力を入れるべく、今年は新たに「はぐくみ道場」という教師塾を開校しました。現場で子どもと向き合う教員が、自らの力で課題を解決できる能力を身につけられるよう、しっかりと育てて行きたいと思います。

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