奈良市では先日、管理職295名を含む計911名の異動を発令しました。今回の異動にあたっては、単なるローテーションではなく、①限られた人員の中で組織が一丸と なって効率的 ・効果的に動ける体制の確保、②女性や若手職員の積極登用、③新たな市民ニーズへの柔軟な対応の3本を柱 と して取組みました。
まず① については部長級の「統括官」を新設 し24名の部長級職員の取りまとめを担い、縦割り組織に横串を挿すことにします。これは部長と副市長の聞のポストであり、民間企業で言うところの専務にあたります。次に②としてはまず、他市より圧倒的に遅れてきた女性登用をさらに進め、管理職に占める女性比率を11.8%に引き上げました。ちなみに私の就任前は7.5%で したので大きく改善しています。一方、全職員に締める女性比率は13. 2%ですので、さらなる改善に取り組みます。また従来は課長の平均年齢が56歳、部長は退職間際にしかなれないと言われ、管理職としての経験を活かせぬまま、定年を迎える事が多いという問題がありました。そこでこの数年は各ポストに昇格できる年齢条件を緩和し、有能な人材は若くても積極登用する道を聞いています。最後に③では、新斎苑やクリーンセンターなどの喫緊の課題に対応する専門部署の設置や、新エネルギーや奈良町振興、攻める農業といった新たなニ一ズに対応する組織を設けました。特に、従来乏しかった「稼ぐ自治体」としての機能強化を図り、経済活性化や税収増につなげて行きたいと思います。
2013年3月29日 22:00
[奈良市政]