今年の7月で私の一期4年の任期が満了となる事に伴い、先日の3月定例市議会代表質問の中で次期市長選への出馬表明を行いました。市政の刷新を掲げ、市長選への立候補を表明したのは4年前の春。積み重なる政治への不信や諦め、街の未来への漠然とした不安や閉塞感に対して、「何とかしてほしい!」と願う市民の切実な想いが、私を市長に選んで頂いた最大の要因であり原動力だったと思います。
そしてこの4年間、私はマニフェストに掲げた「脱利権・しがらみ」「行政のムダ0(ゼロ)」を始めとする様々な改革に着手してきました。市内業者201社が指名停止となる歴史的談合事件を端緒とする入札制度改革、無責任な放漫経営が負の遺産を膨らませ続けてきた土地開発公社の清算、全入居者の2割にも及ぶ市営住宅の長期滞納者に対する明渡し訴訟、家庭系ごみ収集の民間委託や特殊勤務手当の大幅削減などの現業部門改革など、いろんな取り組みを進めてきましたが、いずれも市民感覚に照らし合わせれば「ごく当たり前」のものばかりです。
これらの改革が一定道筋をつける事ができた最大の理由は、1つには時代の変化、もう1つは市政刷新を求める市民の声(世論)が大きな支えとなった事です。「自分には関係ない」と市政に無関心を決め込んだり、「誰がやっても同じ」と諦める、いわゆる「おまかせ民主主義」から卒業し、行政や議会が過ちを犯していないか、本来の役割が機能しているかを住民が自ら監視する事がこれからは重要です。行政もまた、それに応じるべく情報開示を進める必要があります。既にリニューアルした市のホームページでは公共工事の開札録から予算要求資料、議員等からの要望記録まで幅広い情報を公開しています。もちろん、市政改革を支える多くの職員の日々の努力や協力、また議会の理解があったことは言うまでもありません。
この4年間で着実に進み出した市政改革を逆戻りさせることなく、しっかりと定着させ、奈良が持つ潜在的な力・魅力を最大限発揮させ、市民が誇りと感謝を感じ、世界から憧れと敬意をもって称賛される都市へと発展させるべく、引き続き全力で市政運営を担わせていただこうと、再選への挑戦を決意致しました事を、ご報告申し上げます。
2013年3月15日 22:23
[奈良市政]