昨日は平城宮跡で行われた「平城京天平祭」に参加、私は少納言役として「平城遷都之詔」を読み上げるという大役を仰せつかりました。日程の調整がつかず、リハーサルに参加できなかったので、文字通りの一発勝負となりましたが、なんとか無事に終える事ができました。
少納言が読み上げる平城遷都之詔(へいじょうせんとのみことのり)は、2010年の「平城遷都1300年祭」の記念式典では野村万蔵さんが読み上げられた言葉で、ある意味、「究極の決め台詞」。とても光栄なことです。最後の「宜しく都邑を建つべし」は来場者と一緒に繰り返し唱和し、「皆で新しい国づくりをしよう!」という一体感が会場を包みました。
「平城遷都之詔」
方(まさ)に今、平城の地、
四禽図(しきんと)に叶い、三山鎮を作す。
亀筮(きぜい) 並びに従う。
宜しく都邑(とゆう)を建つべし。
平城の地は、東西南北の守護神(四神)に守られ、三方山々に囲まれた縁起のよい土地である。占いに従ったものだ。さあ共にいい都づくりをしよう!(平城京天平祭HPより)
私は年に何度か公務で時代衣装を着る機会がありますが、この姿で平城宮跡を歩いていると、まさに天平の風を肌で感じ、タイムトリップした感覚になります。今の日本や奈良も、まさに新しい国づくりが必要な時代。良き伝統は守りながら、奈良の都ができた当時のように、ゼロベースの創造性をもって市政運営にあたりたいと思います。
天平祭は明日5日(日)まで。
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