昨日、三期目に向けての決意を表明しました。これまでの二期8年間で、様々な積年の市政課題と真正面から向き合い、常に市民感覚で立て直しに取り組んできました。相当な大鉈を振るってきましたので、いろんな衝突や抵抗もありました が、職員もよくついてきてくれたと率直に思います。改めて感謝します。
私は、市を運営していく基本姿勢は前例踏襲や課題先送りではなく、市民目線で課題と向き合い、1つ1つ着実に乗り越えていくという前向きなものであるべきだと思います。声の大きな人、強い力に屈することなく、正直者が馬鹿を見ることのない、市民正義を貫くことをこれまでの8年間で特に重視してきました。
この姿勢が、少しずつ組織の中にも定着してきたと実感しています。この市政改革の流れを決して逆行させることなく、さらに加速させることが私の役目だと思っています。
個別の政策としては
・ごみ収集の民間委託(今年度で56%)
・市債は全会計ベースでピーク時より216億円の減。実質的な市債は346億縮減し、将来負担比率も42ポイント改善するなど着実に財政再建に向かっている
・国税OBの登用や納税呼びかけセンターの体制強化等により、市税全体の徴収率は4.17ポイント向上するなど、公正な税負担を実現
・職員数は既にピーク時から1000名削減するなど、計画的に適正化が進展。各種手当についても見直しを行ったことで人件費総額を抑制。
・奈良県との連携により大和西大寺駅の開かずの踏切対策や、JR新駅整備など、住民の長年の課題が解決に向けて前進
・女性管理職比率30%の政府目標を、全国に先駆けて前倒しで実現
・全中学校での完全給食を実現
・全バンビーホームの19時までの延長預かりの実施
・学校園の耐震化は、ほぼ100%に
・市立看護専門学校の開校や、市立奈良病院の充実など、高齢化時代を見据えた地域医療の充実
など、目に見える成果がありました。これらの成果はやはり、市民・職員・議会の理解と協力があってこそ実現できたと思います。
一方、市の最重要課題としては、やはり新斎苑問題を抜きには語れません。歴代市長が昭和30年代から取り組みながらも日の目を見ていない難事業ですが、先日は都市計画決定をいただくというところまで駒を進めることが出来ました。住民との話し合いもまだまだ必要な状況の中、途中で投げ出すわけにはいきません。最後の竣工までしっかりと見届けていくことが私の重要な責務だと考えています。
この8年間で奈良は大きく変わりました。基幹産業である観光も、これまでの「夜が早い、うまいものがない、宿がない」という3大常識が一変しました。来訪者の滞在時間を延ばす「もう一食、もう一泊」の取り組みが実を結び、ホテルもこの10年で1.6倍、さらに2020年までに少なくとも9軒が進出する予定です。通過型でお金の落ちない従来の観光から、しっかりと雇用と税収が生まれる基幹産業へと、さらに構造転換を図っていく必要があります。
そのためにも、みなさまのご理解とご協力を賜りながら、改革を加速していきたいと考えております。
なお、政策集については骨子をお示しした上で、市民の皆さまとの対話を通じてより良いものにしていきたいと考えております。
引き続きのご指導、ご支援のほど、よろしくお願いします!