奈良市長 仲川げん 公式Webサイト 更新情報
奈良を元気にする仲川げんの更新情報「決起集会のご報告」のページです。
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仲川げん 3期目へ向けた決起集会を行いました。
会場には約120名の方にご参加いただき、激励を受けました。
また、ご参加の中から3名が登壇され力強いメッセージを頂戴しました。
お集まりくださいました皆さま、ありがとうございました。
<決起集会 概要>
日時:2017年6月24日(土)18時~
会場:奈良商工会議所 大ホール
本日は土曜日夜という時間帯に関わらず、これだけたくさんの方にお集まりいただき、まずもって感謝を申し上げます。有難うございます。
市長に就任してから2期8年が経ちますが、私にとりましては100年ぐらいに感じた8年間でございました。それほどに、奈良市のさまざまな出来事、多くの市民の方々から頂戴する課題や地域の困りごと、また街の将来に対する皆様からのご期待などを、日常生活のなかでたくさん頂戴して取り組んでまいりました。
この間に成し遂げてきた様々な市政改革は、これは私の成果では決してございません。多くの市民の皆様が、当時33歳と日本で2番目に若く、政治経験も行政経験もない私のような人間を市長として押し上げていただいたからこそ実現できたものだと思います。
当時は私も独り身ではありましたが、今は家庭を持ち、多くの皆様からお支えをいただいてきました。今ようやく、政治を熟成させ、私自身も課題に立ち向かうための更なる力を蓄えられたと感じています。そして何よりも、この市政運営は多くの職員の支えがあって実現したということは、言うまでもございません。
市長はなかなか人の話を聞かないと怒られることもよくございましたが、「話を聞く」いうことにつきましては、聞くべき声と、聞いてはならならない声と2つ、世の中にはあると思います。しがらみのない政治を実現させることは一見簡単そうではありますが、この8年のあいだには、非常に重く、そして今までの歴史的な経緯を引きずる様々な現実を目の当たりにしてきました。立ちはだかるその大きな壁の前で、多くの先人たちは怖気づき、そして諦めてきました。今は亡き私の母親からも、市長立候補への意思を初めて伝えたときに「100歩譲って政治家を志すと言うことは親としては理解を示すが、奈良の政治は難しい。やめておきなさい」と言われたことを、今も昨日のことのように覚えております。確かに色々な問題と向き合ってきましたが、大切なことは、すべての問題をきちんと机の上に並べて、ひとつずつ解決策を打っていく。その前向きな姿勢だと信じ取り組み続けてまいりました。
奈良市が抱える様々な積年の課題、土地開発公社の問題や、環境部のごみの問題、また様々な議員の方々からの要望、そういったものに対してはこの8年間で大掃除がほぼ完了したと自己評価しています。
まだまだ変えていくべきところはたくさんありますが、課題だけに目を向けるのではなく、次の4年間は「伸ばしていくべきところにしっかりと光を当てたい」と考えています。奈良は古い町ですので、ともすれば新しい挑戦をあまり受け入れないとも言われてきました。しかし多くの若者や女性の起業に対して、今これだけ大きな機運が盛り上がっているのは、私は奈良の持つ本質的な力、奈良の底力の表れだと思っています。1300年前、何もないこの地に国の礎はつくられ、奈良時代には3人4代もの女性天皇がおられました。奈良の都には、変革性と創造性、挑戦心とエネルギーが溢れていたわけです。奈良市でしか出来ないこと、奈良市でしか出せないメッセージがあることを確信しています。
世界は今、外交も乱れ、テロや紛争の脅威にさらされ続けています。日本においてもポスト東京五輪、つまり2020年以降には再び景気後退など大きな不安が生まれるのではないかと私は危惧しています。奈良市の次の4年間の行く末を決める今回の市長選挙はまさに2021年を任期満了とします。つまり、日本の社会の大きなステージの変化を乗り越えて、奈良という街が、世界においてどんな存在感を発揮できるのかということが問われてくると私は思います。
次の4年への政策のひとつとして今回まず皆様方にお約束したいのは、やはり新斎苑(東山霊園火葬場)の建て替えについてです。街全体として必要とされ、昭和30年台から歴代市長が長年の時間をかけて取り組んできたにも関わらず「自分の町に持ってこられたら困る」という地域の声に、結果としてこれまでどこも受け入れてくれるところは見つかりませんでした。しかし当初には耳を傾けていただくことも難しかった候補地の方々とも、何度となくお話をさせていただき足を運んできた中で今ようやく「36万市民のために、我々が協力していこう」という前向きなお声をいただけるようになりました。このようなことは、今までの奈良市政の中では一切なかったことです。60年ぶりに大きな扉が開かれ、市民の半世紀以上にわたる願いが今まさに叶おうとしている。その瞬間を私たちは目前にしているわけです。
しかし他方からは、この事業をもう一度見直す、白紙に戻すという計画が出ています。私はこれを決して受け入れることはできません。私自身に対して批判をされるのは大いに結構、また様々な政党会派の枠組みでどうしても仲川市政はけしからんと言っていただくのも大いに結構。しかし、特に地元の皆様をはじめとした多くの方々の小さな声を積み上げて、ようやくここまで関係性ができ、事業が成り立とうとしている。ここまでの想いと汗と涙とを無にするようなことは、これは道義的に決して許されるようなことではないと強く思っています。
新斎苑計画を通して私は、これまで取り組んできた問題には、実は同じような要因が根っこにあったということに気が付きました。様々な問題が「先送りにする」という大きな声に対面するたびにそれにひれ伏してしまう。そして市民の利益ではなく、特定の人の利益を受け入れてしまう。そういう政治を私たちは、続けていって良いのでしょうか。
私は、政治というのは一人一人の声なき声を集めたことによって、まさに個人の集合体として実現していくべきものだと思っています。どこかの政党が大きなうねりを起こして、それに中身が分からないまま大勢が乗ってしまうというような政治ではいけない。市民の皆さまがおかしいと思うことをしっかりと剥がし、市民の感覚に合わないことを排除していく。小さな暮らしの声を積み上げて、着実に実現させてこそ政治であり、まさに暮らしと政治は一体であると私は感じています。
次期への政策として、新斎苑建て替えと合わせてもう一点高く掲げているのは、児童相談所の早期設置についてです。日本全国で児童虐待が問題となっていますが、奈良市でも私が就任した時から発生件数は2倍以上に、相談件数は年間800件以上にのぼっています。まさに子供たちの命が今、危機に瀕しています。政治はゆりかごから墓場までと言われます。子供の命を守る、ゆりかごをしっかり守るということと、そして最後のお見送りの火葬所をしっかりと見届けるということ。たまたまかもしれませんが、私は、今の奈良市に必要とされているのは、まさにその生まれてから、土に還るまでのトータルのしっかりとした安心のサービスを構築していくということに他ならないと思っています。
大きな組織も、企業も看板も、そして大きな資金も何もない私ではございますが、市民の皆さまと職員とともに進めてきたこの8年間の取り組みを、3期目でさらに加速、前進させていきたいと思っています。皆さま方のお力がなければ、この取り組みは水泡に帰すものとなります。限られた時間の中で、より多くの皆さま方との輪を広げることが、私が市政を続けていける唯一の方策でございます。次の4年間もしっかりと市民目線の政治を続けていくこと、そして今までの課題をひとつひとつ解決して奈良市の未来に光をさし、奈良の成長戦略をしっかりと打ち立てていくこと、これが私の最大の責務だと思っています。
最後に皆様にお願いがございます。ぜひ皆様のお近くの方々と、これからの市政について、奈良市の未来について語り合っていただきたいと思います。多くの方々が市政に関心を持つことが、街をよりよくしていく第一歩でございます。
どうぞ今後引き続きのご支援のほど、お願いを申し上げまして私からの決意表明とさせていただきます。本日は誠に有難うございます。